高齢者住まい看取り研修

高齢者住まい看取り研修とは?

  • 高齢者住まいにおける看取りとは、本人の希望を確認し、
    家族や専門職はその意思を徹底的に支えることに目的があります。
  • この研修では、VRを活用したケースメソッド方式を軸に
    展開します。90歳の高齢者の視点で救急医療を体験したり、
    介護職の視点に立ち、実際に起きた特定の事例を疑似体験して、
    あらゆる事態に適した最善策を討議し、「自分だったらどうするか」
    という姿勢で体験者自身が答えを導きだす研修内容です。
  • 看取りを経験したことがない介護職は、看取りに対して
    「得体のしれない不安感・恐怖感」を抱えていることが多いです。
    VRで疑似体験し、ディスカッションする中で、
    「死に向き合う覚悟」を獲得していきます。
  • 本研修は、参加した介護職が現場に戻ってから
    ケアチームの中で主体的に動くための具体的施策を習得し、
    0から1へ歩を進めるための内発的モチベーションを喚起します。

高齢者住まいにおける” 看取り” は社会のニーズ

  • 日本人の死亡場所の8割は病院です。医療機関では看取り期においても
    栄養や水分を補う点滴が必ずと言っていいほど行われています。
  • しかし、病院で行われる医療には苦痛や煩わしさを伴うものも多く、
    高齢者住まいにおける自然な老衰死という新たな選択肢を求める声も少なくありません。
  • 「老いのプロセスを病にすり替えない」ためにも、無益な延命医療を行わない
    介護職主体の看取りは地域社会のニーズといえます。

実績

  • 平成30年度 老人保健健康増進等事業 高齢者向け住まいにおける看取り等の推進のための研修に関する調査研究事業
    令和元年度 老人保健健康増進等事業 高齢者住まいにおけるACPの推進に関する調査研究事業
    ※このプログラムは厚生労働省の調査研究事業で採択されたプログラムです。

体験者の声

  • 以前の意識とは全く変わりました。看取りは正直不安で仕方なかったです。夜勤帯の中どうしようなど必ず不安がつきものでした。利用者様の立場になり、本質的に考えるという看取りについてはその発想すら無かったように思います。家族様、利用者様との触れ合いや日常の関わりの中で、利用者様の“本音”といった部分を聞き逃すこと無く、介護職として耳を傾けたい。

    (介護職/30代)

  • 当事業所でも3名程看取りを行いましたが、経験が少なく慌てる事も多くありました。研修を受けて、段取り、取り組みの明確なビジョンも見えました。是非取り入れたいです。

    (介護リーダー/40 代)

  • 看取りについて、今まで知識が無かったが、今日の研修を通して何が出来るのか知る事が出来た。利用者様の意志をしっかりと汲み取ったり、家族の方々と少しでも情報や思いを傾聴していったりするように取り組んで行きたい

    (介護職/20 代)

  • 介護職が主体となり、カンファレンスや看取るまでの過程を指導していくことが出来たら良いと思いました。

    (看護職/30 代)

  • 健康である時からのリビングウィルの話し合いをすすめます。

    (医師)

VRコンテンツ紹介

  • 救急医療における心肺蘇生
  • ある入居者
  • 姪と息子
  • それぞれの思い
  • 家族
  • 穏やかな看取りのために